2025 07 . 16 WED
AI活用・ツール紹介

Cursor v0.5 アップデート:生産性を向上させる新機能の全容

2025.05.17

このサイトはアフィリエイト広告を利用しています。

概要

Cursorのバージョン0.5では、開発者の生産性向上を目的とした新機能が導入されました。統一された料金体系、バックグラウンドエージェント、更新されたインラインエディットなど、AIを活用した開発ワークフローを改善する機能をご紹介します。

✨ 主な新機能

1. バックグラウンドエージェント(プレビュー版)

バックグラウンドエージェントは、開発者の作業を中断することなく、複数のタスクを並行して実行する機能です。

主な特徴

  • エージェントをバックグラウンドで実行可能
  • 複数のエージェントによる並列タスク処理
  • 独立したリモート環境での実行
  • 進捗確認、フォローアップ、引き継ぎが自由自在

2. 新しいTabモデル

複数ファイルにまたがる変更を提案する新しいTabモデルを導入しました。

主な機能

  • 複数ファイルにまたがる変更を提案
  • リファクタリング、編集チェーン、関連コードへのジャンプに対応
  • 応答性の高い操作感
  • コード補完候補にシンタックスハイライト追加

3. フォルダコンテキストの改善

フォルダコンテキスト機能が更新され、プロジェクト全体の情報をAIに提供できるようになりました。

新しい機能

  • @foldersを使って全コードベースをコンテキストに追加可能
  • 設定から「Full folder contents」を有効にすることで完全なコンテキスト共有
  • サイズが大きすぎるフォルダやファイルは、コンテキストピルにアイコン表示で状態確認

4. リフレッシュされたインラインエディット (Cmd/Ctrl+K)

インラインエディット機能のUIと操作性が更新されました。

新機能

  • UIが更新され、操作性が向上
  • 全ファイル編集のオプション追加(⌘⇧⏎)
  • エージェントへの連携機能(⌘L)

全ファイル編集は、エージェントを使わずにファイル全体の変更を行う機能です。特定のコードブロックについて複数ファイルにまたがる編集が必要な場合は、選択したコードブロックをエージェントに送信して編集を続けることができます。

🔧 改善点と修正

  • ✅ エージェントの長いファイル編集効率化:検索&置換ツールにより、完全なファイルを読み込まずに編集可能に
  • ✅ マルチルートワークスペース:複数のコードベースを同時に扱える機能追加
  • ✅ チャット機能強化:マークダウンエクスポートと会話複製機能
  • ✅ エージェントがネイティブ端末エミュレーションを使用するように改善
  • @foldersが文脈に収まる全ファイルを含むように最適化
  • ✅ チャットのコンテキスト状態を示すアイコン追加

📝 その他の変更点

  • 個別のMCPツールを設定から無効化可能に
  • 新しいC#拡張機能がマーケットプレイスで利用可能
  • チャットのフォントサイズを設定から調整可能に
  • 詳細なアプリ内チェンジログの追加
  • Claude 3 Opusの1日10リクエスト無料枠を削除

👍 おすすめの設定と使い方

バックグラウンドエージェントの活用

  • 複数の小さなタスクを並行処理させて効率アップ
  • .cursor/rulesをプロジェクトごとに設定し、AIが各プロジェクトの特性を理解しやすくする
  • マルチルートワークスペースでフロントエンドとバックエンドを統合
  • @foldersと「Full folder contents」を組み合わせて全体コンテキストを最大化
  • エージェントの検索&置換ツールを大きなファイル編集に活用

🤔 よくある質問と解決策

「バックグラウンドエージェントはどうやって有効にするの?」

解決策: 設定メニューから「Beta」セクションを開き、「Background Agent」オプションを有効にします。この機能は段階的にロールアウトされているため、すぐに利用できない場合もあります。

「マルチルートワークスペースはどうやって作成するの?」

解決策: 「File → Add Folder to Workspace」からプロジェクトフォルダを追加します。すべての追加されたフォルダがインデックス化され、Cursorで利用可能になります。

「新しい料金体系はどう変わったの?」

解決策: すべてのモデル使用がリクエストベースの料金に統一されました。Maxモードはトークンベースの料金になり、プレミアムツール呼び出しと長コンテキストモードは簡素化のため削除されました。各プランの基本クォータは変更されていません。

📋 まとめ:主要ポイント3つ

  1. バックグラウンドエージェントによる並列タスク処理機能の追加
  2. 統一された料金体系とMaxモードの全モデル対応
  3. マルチルートワークスペースと更新されたエディット機能の導入

参考資料

用語解説

  • バックグラウンドエージェント: ユーザーの作業を妨げずに別のタスクを自動的に実行するAIアシスタント
  • Maxモード: より高度なAIモデルを使用するためのCursorの機能
  • マルチルートワークスペース: 複数のプロジェクトフォルダを同時に扱える作業環境
  • フォルダコンテキスト: AIがコードを理解するために使用するプロジェクト情報
著者アイコン
コッチ フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニア歴10年。コロナ禍を機にフル在宅ワークへ移行。Web開発の知見を活かし、AI活用法や仕事が捗るガジェットについて発信しています。柴犬が好きです。