- - 概要
- - ✨ 主な新機能
- - 1. バックグラウンドエージェント(プレビュー版)
- - 2. 新しいTabモデル
- - 3. フォルダコンテキストの改善
- - 4. リフレッシュされたインラインエディット (Cmd/Ctrl+K)
- - 🔧 改善点と修正
- - 📝 その他の変更点
- - 👍 おすすめの設定と使い方
- - バックグラウンドエージェントの活用
- - 🤔 よくある質問と解決策
- - 「バックグラウンドエージェントはどうやって有効にするの?」
- - 「マルチルートワークスペースはどうやって作成するの?」
- - 「新しい料金体系はどう変わったの?」
- - 📋 まとめ:主要ポイント3つ
- - 参考資料
- - 用語解説
概要
Cursorのバージョン0.5では、開発者の生産性向上を目的とした新機能が導入されました。統一された料金体系、バックグラウンドエージェント、更新されたインラインエディットなど、AIを活用した開発ワークフローを改善する機能をご紹介します。
✨ 主な新機能
1. バックグラウンドエージェント(プレビュー版)
バックグラウンドエージェントは、開発者の作業を中断することなく、複数のタスクを並行して実行する機能です。
主な特徴
- エージェントをバックグラウンドで実行可能
- 複数のエージェントによる並列タスク処理
- 独立したリモート環境での実行
- 進捗確認、フォローアップ、引き継ぎが自由自在
2. 新しいTabモデル
複数ファイルにまたがる変更を提案する新しいTabモデルを導入しました。
主な機能
- 複数ファイルにまたがる変更を提案
- リファクタリング、編集チェーン、関連コードへのジャンプに対応
- 応答性の高い操作感
- コード補完候補にシンタックスハイライト追加
3. フォルダコンテキストの改善
フォルダコンテキスト機能が更新され、プロジェクト全体の情報をAIに提供できるようになりました。
新しい機能
@folders
を使って全コードベースをコンテキストに追加可能- 設定から「Full folder contents」を有効にすることで完全なコンテキスト共有
- サイズが大きすぎるフォルダやファイルは、コンテキストピルにアイコン表示で状態確認
4. リフレッシュされたインラインエディット (Cmd/Ctrl+K)
インラインエディット機能のUIと操作性が更新されました。
新機能
- UIが更新され、操作性が向上
- 全ファイル編集のオプション追加(⌘⇧⏎)
- エージェントへの連携機能(⌘L)
全ファイル編集は、エージェントを使わずにファイル全体の変更を行う機能です。特定のコードブロックについて複数ファイルにまたがる編集が必要な場合は、選択したコードブロックをエージェントに送信して編集を続けることができます。
🔧 改善点と修正
- ✅ エージェントの長いファイル編集効率化:検索&置換ツールにより、完全なファイルを読み込まずに編集可能に
- ✅ マルチルートワークスペース:複数のコードベースを同時に扱える機能追加
- ✅ チャット機能強化:マークダウンエクスポートと会話複製機能
- ✅ エージェントがネイティブ端末エミュレーションを使用するように改善
- ✅
@folders
が文脈に収まる全ファイルを含むように最適化 - ✅ チャットのコンテキスト状態を示すアイコン追加
📝 その他の変更点
- 個別のMCPツールを設定から無効化可能に
- 新しいC#拡張機能がマーケットプレイスで利用可能
- チャットのフォントサイズを設定から調整可能に
- 詳細なアプリ内チェンジログの追加
- Claude 3 Opusの1日10リクエスト無料枠を削除
👍 おすすめの設定と使い方
バックグラウンドエージェントの活用
- 複数の小さなタスクを並行処理させて効率アップ
.cursor/rules
をプロジェクトごとに設定し、AIが各プロジェクトの特性を理解しやすくする- マルチルートワークスペースでフロントエンドとバックエンドを統合
@folders
と「Full folder contents」を組み合わせて全体コンテキストを最大化- エージェントの検索&置換ツールを大きなファイル編集に活用
🤔 よくある質問と解決策
「バックグラウンドエージェントはどうやって有効にするの?」
解決策: 設定メニューから「Beta」セクションを開き、「Background Agent」オプションを有効にします。この機能は段階的にロールアウトされているため、すぐに利用できない場合もあります。
「マルチルートワークスペースはどうやって作成するの?」
解決策: 「File → Add Folder to Workspace」からプロジェクトフォルダを追加します。すべての追加されたフォルダがインデックス化され、Cursorで利用可能になります。
「新しい料金体系はどう変わったの?」
解決策: すべてのモデル使用がリクエストベースの料金に統一されました。Maxモードはトークンベースの料金になり、プレミアムツール呼び出しと長コンテキストモードは簡素化のため削除されました。各プランの基本クォータは変更されていません。
📋 まとめ:主要ポイント3つ
- バックグラウンドエージェントによる並列タスク処理機能の追加
- 統一された料金体系とMaxモードの全モデル対応
- マルチルートワークスペースと更新されたエディット機能の導入
参考資料
用語解説
- バックグラウンドエージェント: ユーザーの作業を妨げずに別のタスクを自動的に実行するAIアシスタント
- Maxモード: より高度なAIモデルを使用するためのCursorの機能
- マルチルートワークスペース: 複数のプロジェクトフォルダを同時に扱える作業環境
- フォルダコンテキスト: AIがコードを理解するために使用するプロジェクト情報